創業のきっかけ
香那ホールセールの代表を務める宇根良樹と申します。
沖縄で生まれ育ち、浦添高校を卒業後、会計や語学を学び、クルーズ船勤務や貿易業務など、さまざまな現場で経験を重ねてまいりました。
私がこの事業を立ち上げた原点は、首都圏における沖縄食材の流通に大きな課題を感じたことにあります。飲食店開業を目指し上京した当時、知人の沖縄料理店に関わる中で、沖縄の素材が首都圏では十分に届いていない現状を目の当たりにしました。
“沖縄の食をもっと身近にしたい”という強い想いから、2006年、世田谷のアパートの一室で「香那」をスタートさせました。
沖縄への想い
歩んできた軌跡
卸売業という立場から、単に「モノを売る」のではなく、「沖縄の価値」を届けることを大切にしてきました。つまり沖縄の素材の背景にある文化・風習・作り手の想いをつなぐことが、私たちの使命だと考えています。祖業である卸売業に加え、イベント出展や県産品のマーケティング支援、EC、キッチンカー、ゴーストレストラン、グループ会社による工芸品の販売、教育旅行支援など、沖縄にまつわる価値を多角的に届ける事業へと発展してきました。
現在は生産者と飲食店の接点を作るための商談会やセミナーの開催、農水産物の販路支援、食文化の普及活動にも積極的に関わらせていただいています。
香那ホールセールの姿勢
大切にしている価値観
私たちは「沖縄エコシステムの構築」を目指し、サプライチェーン全体をマネジメントする立場で、沖縄と全国をつなぐ架け橋となることを目指しています。その中で私たちが最も大切にしているのは、作り手と使い手の間に信頼ある関係を築くこと、そしてその関係がスムーズに機能する“流れ”をつくることです。生産者・飲食店・消費者それぞれが本来の業務に集中できるよう、業務負担の軽減を図り、流通の裏側にある煩雑さを極力取り除く。それが私たちの使命です。
沖縄と県外、さらには海外をつなぐサプライチェーンを、あたかも“ピタゴラスイッチ”のように楽しく、そして滑らかに機能させることで、全体としての価値創出を支えています。素材の背景にある文化や風習、作り手の想いを理解し、それを滞りなく届けるためのインフラこそ、私たちが提供している真のサービスです。
今後のビジョン
これまで関係性を築いてきたお取引先様との経済圏をより広げ、共に成長できる仕組みづくりに取り組んでまいります。沖縄食材や飲食店のさらなる付加価値向上に努め、新たな市場および流通の創出を目指します。また、キッチンカーや食堂事業を通じて、沖縄の文化をより多くの人々へ発信し、食材の開発・開拓にも力を入れていきます。
さらには、沖縄と全国、沖縄と海外を結ぶ“インフラ”としての役割を果たすべく、物流・販売・体験の全体最適を追求することで我々のミッションである“沖縄をもっと身近に”感じて頂けるよう尽力いたします。