ゴーヤーと並ぶ夏野菜の横綱格
ナーベーラー(ヘチマ)は沖縄ではゴーヤーと並び夏野菜の代表格として親しまれています。
開花から2週間頃の若い実を食用とし、繊維のあまり発達しない品種を栽培しています。代表的な料理はナーベーラーンブシー(ヘチマの味噌煮)で、炒めものや汁物に適している。また、最近では生食で食べられるサラダヘチマなどの新しい品種も栽培され、サラダや和え物など様々な用途で利用されています。ナーベーラーにはカリウムやカロテンも含まれており、美容にいい夏野菜です。
【選び方】
小ぶりで鮮やかな緑色のものがオススメです。
【保存方法】
乾燥を避ける為に、新聞紙に包んでからビニールなどに入れて野菜室に保存します。劣化が早いのでお早めに。
三大栄養素を分解する酵素を全て含む健康島やさい
方言で「パパヤー」と呼ばれる野菜パパイヤは、沖縄では熟す前の青い果実を野菜として利用しています。
沖縄では昔から、パパイヤと食べると母乳の出がよくなるという事から、出産直後のお母さんにおすすめの食材としても知られています。
青い果実を切った時に出る乳白色の液体には、パパイン酵素が含まれており、肉などのたんぱく質を分解して柔らかくしてくれる働きがあり、肉料理との相性が良く、煮物や炒め物でよく利用されます。また、大根のような食感もあり、サラダ等もオススメです。
青パパイヤにはビタミンCやカリウム、カロテンを含むことから消化吸収を助ける働きもあります。
【選び方】
しっとりとした緑色で張りがあり、重量感があるものがオススメです。
【保存方法】
そのまま保存すると追熟してしまうので、下処理をして冷蔵庫で保存します。
ドラゴンフルーツは栄養の宝庫
ドラゴンフルーツは、本来の名は"ピタヤ"と呼ばれる中南米原産のサボテン科に属する果実です。果皮が竜のウロコに似ていることから今では「ドラゴンフルーツ」と一般的に呼ばれるようになりました。
果肉が赤く、甘みの強いレッドピタヤと果肉が白くあっさりとしたホワイトピタヤなどがあります。インパクトのある形からは想像がつかないほどに栄養豊富な果物。ビタミン、葉酸、ナイシアン、カロチン等の他にカリウムやマグネシウム、鉄等のミネラル類も多く含まれています。その他にポリフェノール、アントシアニン等の抗酸化物質も含有し、さらに解毒作用をもつアルブミンも入っています。
切ってそのまま食べるのが一番美味しいですが、ヨーグルトと和えたり、はちみつなどを加えミキサーにかけ、ジュースとしても美味しくいただけます。
皮の部分は、その鮮やかな色を利用してジャムやゼリーとしても食されています。また、完熟前の蕾を天ぷらで食べるとねっとりとして大変美味です。
【選び方】
ずっしりと重く、先端に割れ目があるものがオススメです。
【保存方法】
冷蔵庫で保存しますが、完熟で現地より出荷されるため、すぐ食べることをオススメします。
シャキシャキ食感がクセになる注目の夏野菜
沖縄の夏の夏の野菜不足を補うために国際農林水産業研究センターよって研究され奨励されました。
鮮やかな緑色のシカクマメは、新緑の色に似ていることから、「うりずん豆」(沖縄では新緑の季節のことをいう)とも称され、夏野菜の少ない沖縄での普及が大変期待されている島やさいです。ビタミンA、B1、Cなどのほか、カリウムも含みます。また熟した豆は、大豆同様に高い栄養価があり注目されています。サッと下茹でし、サラダや和え物、天ぷらや炒め物など幅広く利用できます。
【選び方】
先端部分が青々と緑色をしたものがオススメです。
市場に多く出回っているのは若サヤですが、ヒダが黒く変色し、サヤが凹凸しているものはスジがあるのでスジをとってご利用下さい。
【保存方法】
冷蔵庫に保管すると黒ずんでしまうので常温保存がオススメです。