日本で食される唯一の野生のみかん
シークヮーサーは大宜味村や名護市を中心とした沖縄県北部で栽培されているミカン科の果樹で古くから親しまれている柑橘類で、日本で食される唯一の野生のみかんと称されています。沖縄の方言で「シー」は「酸」、「クヮーサー」は「食べさせる」という意味で、刺身や焼き魚に絞ったり、泡盛に入れたりと幅広く利用されています。収穫時期によって用途が変わり、8月下旬~9月頃は、酸味の強い青切りが出回り、10月~12月頃は甘みが少し出てきて、ジュースなどに利用され、12月下旬~1月頃までは黄色に熟し甘みもあり生食として食べられます。
爽やかな果汁の中にはビタミンCやカロテンが含まれている他、発がん抑制や老化の抑制、血糖値上昇の抑制などに効果が期待されるノビレチンを特に多く含んでいます。
【選び方】
大きめで濃い緑色でハリのあるものがオススメです。
【保存方法】
新聞に包んで冷蔵庫で保存します。
鮮やかな黄色とほのかな甘さが特徴の滋養食
沖縄では、冬になると店頭でよく目にするチデークニ(島ニンジン)は季節限定の島野菜の一つです。方言で「チ」は黄「デークニ」は大根で、黄色い大根という意味ですが、大根ではなく人参です。 細長く鮮やかな黄色をしており、見た目はごぼうとよく似ているのが特徴です。
カロテンが含まれており、沖縄では古くから滋養食として利用されてきました。ほのかに甘さがあり、沖縄では汁物や炒め物、煮物など幅広く利用されています。島ニンジンにはカロテンやペクチンが豊富に含まれ、体力のつく滋養食として重宝されています。また、カロテンは油と一緒に調理すると吸収がよくなります。主な生産地は、糸満市や中城村です。
【選び方】
なめらかで傷が少なく、まっすぐ長く伸びているものがオススメです。
【保存方法】
軽く濡れた新聞紙などで包み冷蔵庫で保存します。
旨味成分をたっぷり含んだ車エビ
沖縄県は全国一の生産量!
沖縄県はクルマエビ全国1位の生産量。約30年前から県内で養殖がおこなわれ、主に久米島、南城市、宜野座村、宮古島や石垣島で生産されており、今では全国生産量の半分近くを沖縄県が占めています。
体長は最大で25~30㎝になるものもあり、「姿の伊勢海老、味のくるまえび」といわれるように食用エビの高級品としていわれています。甘みが強く、プリプリとした食感が特徴。高タンパク質で低脂肪、身にはコレステロールを下げるタウリンが含まれ、やわらかい殻にはカルシウムが含まれているので、塩焼きや素揚げして丸ごと食べるのがおすすめです。
【選び方】
透明感があり、つやがあるものがオススメ。頭が黒ずんでいたり、身が乾燥しているものは鮮度が落ちています。
【保存方法】
活の場合は、おがくずの中に入ったまま冷蔵庫で保存し、長期保存の場合はおがくずから取り出し冷凍保存します。